開発ストーリー05未来篇

大川精螺工業株式会社 取締役 大川 直樹
株式会社セイタロウデザイン 代表取締役 山崎 晴太郎

社会性の高いプロジェクトだからこそ伝えたいこと

大川: 「僕は前職で携帯電話メーカーの某プロジェクトの立ち上げを担当していたんですね。 今や当たり前のツールなんですが、スタート時は、なかなか普及しなくて、 エリアとか、通話状態とか、金額とか、色々な問題がありました。 でも、今回のトラストワンってそのような問題はないじゃないですか。 初期投資が必要なことはありますが、ネガティブなところがない。 だからこそ、その必要性自体を提案していかなければいけないので そのプロジェクトとはまた違う難しさはあるなと感じています。」

山崎: 「MILIGHT PROJECTは社会性がとても高いプロジェクトなので、 社会的な認知度を圧倒的なものにしたいと考えています。 ap bankも最初は、みんな“ちょっとエコっぽいライブ”という認識だったと思うんです。 でも、今やあそこまで展開しているのは、 ap bankのベースにある社会性とか哲学の部分への共感ですよね。 だから、MILIGHT PROECTをそのレベルまで引き上げたいなと思います。 最終的には、それが日本から始まったんだということも伝えたいですね。」

大川: 「なるほど。」

山崎: 「“震災の後、日本が本気でものづくりをしてこうなりました”と言いたいんです。 “これが次のジャパンだ”ということを世界に伝えたい。 MILIGHT PROJECTについて、外国のカフェで普通に話されているような、 そして、その会話をたまたまカフェの前を通った僕が聞くみたいなっていうのを 本気で思い描いています(笑)」

便利なものから必要なものへ

大川: 「僕も大きな話になってしまいますが、 トラストワンはまさに日本のものづくりの新しい形だと思っています。 今までは高度経済成長でマーケットも伸びていて、 とにかく沢山作ればよかったんですね。品質はもちろん重要ですが。 でも、日本人のよさは、大量生産に対応してきたガッツだけではなくて、 “ここまでやってくれる?”みたいなサービスマインドというか、 ものづくりにおける品質のこだわりだと思うんです。 今グローバル的に見ると、“そのこだわりは必要ないよ、安けりゃいいよ”って傾向がありますよね。 そうではなくて、“いいモノはやっぱりちゃんといいモノなんだよ”ということを 世界に提案していきたいですね。 便利なモノのは世の中にもう既にいっぱいあるじゃないですか? でも、必要なモノって軸は、実はまだなかなかない気がします。 “これ、必要だよね”とか、“良かったよね”とか、“安心だよね”という軸こそ、 まさに日本ならではのものづくりであり、 サービスマインドや、デザインの力で提案できることだと思います。 概念的になってしまいますが、そういうものづくりを 日本の企業がやらなきゃいけないんじゃないかな、と。」

山崎: 「僕は多分日本の持っている底力は、かけ算のプロジェクトだと思っています。 ソフト然りハード然り、そういう日本の力を活かすプロジェクトはやりがいがありますよね。 だからこそ、どこか一つの自治体だけでもいいので、 トラストワンを使って、“絶対に灯りが消えないエリア”を作ってみたい。 家庭もそうですし、外もそうですし、公園もそうです。 どんなに小さな単位でもいいので、そんなエネルギー自治区が出来れば、 エネルギーの概念も変えられる気がしてるんです。 そういうモデルケースは作りたいですね。」

大川: 「そうですね。今の電気はある程度経済力がないと使えないじゃないですか? 世界的にみても、今でもかなり無電化地帯があります。 でもそういうところでも、ソーラ―パネルがあれば、 配線が必要なく、電気の光を享受できます。 例えばインドネシアにも、無電化の島が沢山あるんですが、 トラストワンで灯りの点いてる島を作ってみたいですね。」

山崎: 「そうですね。それによって、夜でも勉強できて、そこの教育水準が上がったら素晴らしい。 太陽と共にしか時間を使えなかった人達の時間が、圧倒的に延びますよね。」

大川: 「そう考えると、光って本当に大事なんですよね。 よく言われる“水・食料・ワクチン”の次に、光が来るんじゃないかと思っています。 その普及にも貢献していきたいですね。」

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